コラム

粉飾は麻薬!?

2010年8月4日 | 中小企業と経営 / 資金調達と決算書

前回に引き続き粉飾決算について考えてみます。
粉飾は自分の会社の決算書を身の丈以上に美しく見せるものです。
利益が出ていないように見せるのを逆粉飾といいます。

お化粧をしてまわりにチヤホヤされると気分が良くなってしまうのでしょうか。
どの会社も1度限りと思いながら、ついつい翌年度もお化粧をしてしまうのです。
以前問題になったカネボウがまさにこのパターンです。

粉飾決算の入り口

会社のお化粧は女性のお化粧とは違います。
女性の場合はお風呂に入れば素顔に戻ってしまいます。
会社の場合はやむにやまれぬ状況に追い込まれているか、内部・外部からの批判を回避するためにお化粧をすることがほとんどだからです。

業績が悪化してきて銀行からの融資を受けにくくなるとか、、、、
税金を払えないから融資を受ける必要があるけど売上が少ないとか、、、、
上場して大儲けするには見かけ上の「企業価値を高めておく」必要があるとか、、、
業績が悪いと役員を首になるかもしれないとか、、、

粉飾は会計帳簿上のお絵かきみたいなものです。
絵を描く前にはドキドキですが、やってしまうと意外に簡単にできてしまうのです。

実体のある売上を1億円たてるためには大変な苦労がありますが、帳簿上だけであれば経理がチョロチョロっていじるだけでできてしまう。

いかん!いかん!
安易に流れたら大変なことになってしまうのです。

粉飾決算の心理学

もともと粉飾を行うのは、実態の業績が芳しくないという前提があります。
帳簿上のお絵かきを実態でカバーするのは並大抵の努力ではできません。
前回の記事でもご説明したとおり、粉飾の残骸は必ず貸借対照表に残っているのです。
これを実態の業績アップを達成して、消し込んでいかなければならないのです。
しかも、
業績が右肩上がりに伸びていないと説明が付かないという状況に追い込まれてのこと
なのでなおさら大変なことになります。

こうして一度粉飾を行うと麻薬のように繰り返してしまうことになりがちなのです。
その間、資産はどんどん膨れ上がっていきます。
年商の半分の売掛金があるといった決算書を見たことがあります。
もはや素人が見ても、ぁゃιぃ!決算書になってしまいます。
銀行をはじめ誰も信用してくれなくなる可能性がどんどん高くなっていきます。
粉飾やめますか? それとも 会社やめますか?

会社をやめると、連帯保証などの問題が個人にいっぱい降りかかってくるのも現実です。
安易なお化粧はやめておきましょう!

本稿は「うちの事務所での出来事」のバックナンバーを加筆修正したものです。





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